蕎麦屋の味の浮き沈み

自宅の近くにあるそば屋、美濃屋文右衛門大塚本店。数年前までは別の場所に本店があり、そこが僕のお気に入りの旨い店だった。看板は重ね合鴨せいろ。

元の本店は駅から離れたところにある老舗で地元に愛されていた。二代目は、池袋や大塚に支店を開き、少しずつ店を拡大していった。僕も近い大塚店に通うようになる。

そして代替わり。元の本店を閉めて、大塚店が本店となった。しばらくして蕎麦がまずくなり、おしながきも居酒屋のように変化した。僕は残念で足を運ぶことがなくなる。

重ね合鴨せいろ

今年の夏、通い続けたラーメン屋が閉店してしまい、呑みながら本を読める場所を探していので、数年ぶりに入ってみた。酒とつまみだけでそばを頼むことはない。まわりの客も呑むばかりで、そばを頼む人は少ない。これはこれで落ち着くので、また月に何回か通うようになる。

最近、呑んでできあがった常連さんに、小さな盛りそばを出していることに気付いた。それを出してる二代目の話を聞くと、うちはそば屋だからそばをそばを食べて帰って欲しい、とのことでサービスらしい。

それで今日は軽めに呑んでから、久しぶりに重ね合鴨せいろを頼んだ。ああ、昔の味に戻っている。つけ汁には鴨と牛蒡の味と香りがよく出ている。小さめのせいろを重ねたり、数種の薬味がつく遊び心も楽しい。何より蕎麦が美味しくなっていた。嬉しかった。ぜひもっと旨いそばを目指して欲しい。

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