老いにこんなアプローチあり!?演劇のような本「へろへろ」を読んだ

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々を読んだ。ぶっ飛んだ。いや、ぶっ飛ぶ前に、大笑いして、目頭がじんわりしてきたら、やっぱりバカバカしくて、涙が止まらなくなってぶっ飛んだ。(多分に本書の影響を受けた書き方)

へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々
“老いにこんなアプローチあり!?演劇のような本「へろへろ」を読んだ” の続きを読む

4月、5月の読書

アイドルにハマってから、読書、映画鑑賞が減った。久しぶりに振り返ると半減くらいしているかな?

置かれた場所で咲きなさい [Kindle]
いつも不満と不安でいっぱいの僕は、この本をKindleから消せないでいる。いい本に出会えた。

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? [Kindle]
池上彰らしく基礎の基礎を見直す本。

人生がときめく片づけの魔法 [Kindle]
米「TIME」誌が選んだ「最も影響力のある100人」に近藤麻理恵さんが選ばれたので再読。昨年の引越、ゴールデンウィークの大掃除に役だった。

てつがくを着て、まちを歩こう――ファッション考現学 [Kindle]
鷲田節でファッションを哲学する。娯楽本。

なぜ、この人と話をすると楽になるのか [Kindle]
誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール [Kindle]
嫌われたかも!?と心配にならない話し方のルール [Kindle]
面白いほど話が弾む!魔法の「10秒!」きっかけフレーズ [Kindle]
何やら話し方に不安を覚えた模様。こればかりは実践しないと意味ないようだ。

リスク・テイカーズ ―相場を動かす8人のカリスマ投資家
投資の勉強ってよりは、読み物として楽しんだ。おじさま方との会話にも役立つ。まだKindle版がなかったけど、話題だったので買った。

ファイト・クラブ〔新版〕 [Kindle]
映画が大好き。小説も面白かった。

そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで [Kindle]
とっつき易かった。

地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図
地政学は本当に面白い。隣国との関係をしっかり考えていく必要が判る。年末から話題で久しぶりに買ったハードカバー。読んだ後に感想を見に行ったら、1000円も安くKindle版が出ていた。ちぇっ。

日本の論点 [Kindle]
読んでみたけど合わず。

酒呑みの自己弁護
酒呑みの娯楽本。Kindle版は出ていないが、こういう本を片手に酒を呑むのが楽しいんだ。

小林カツ代のお料理入門
「実践 料理のへそ」の復刻本。カラー版。これも紙の本を買った。

15冊中、11冊がKindle。自宅に2~3000冊ほどあった紙本(マンガ含む)は、100冊前後まで減った。生活が軽い。

「40代にしておきたい17のこと」で考えた

本田健「40代にしておきたい17のこと」を読んで考えてみた。

40代にしておきたい17のこと

「20代に~」「30代に~」に続く、40代で心がけておくと幸せになれる(かもしれない)チェックリスト的な一冊。40代にもなれば自分のリストを持っているだろうし、それと見比べて考えてみると面白いと思う。この本は答えが書いてあるわけでなく、自分で考える演習問題のようなもの。
“「40代にしておきたい17のこと」で考えた” の続きを読む

「才能に目覚めよう」の結果

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」を読んだ。

よく見かける啓蒙書の類とは毛色が違う。この本は200万人を対象にした調査を経て、才能は34種類に分けられられるとしている。全面的に信頼するわけではないけれど、参考にすることで、無駄な方向への努力をなくし、才能を生かした考え方ができるようになるかもしれない。

Clifton StrengthsFinder(日本語版トップ)にて自分の才能を判定することができるが、カバーに印刷されたユニークキーが必要になる。

以前やった結果をブログに残していなかったので公開してみる。それなりに納得がいく内容だった。それぞれの才能は肯定的に捉えられているのだが、組み合わせによっては残念な場合もあるのだなと思った。そう、自分の結果を見て。

とりあえず読み物として面白いし、占いなどを受けるよりは安いだろうし、ある程度の統計的な根拠があるようなので、試してみる価値がある一冊。
“「才能に目覚めよう」の結果” の続きを読む

「その科学が成功を決める」のメモ

その科学が成功を決める」を読んだ。

帯の「それでも啓蒙書を読みますか?」の問いが刺激的。多くの啓蒙書は化学的な根拠に乏しいことが多い。個人の成功という根拠に頼るのではなく、論理的・客観的にモノゴトを判断することが大事だという、それはもっともだということが主旨。

自己啓発や人間心理で信じられていることを、心理学の研究成果から徹底して検証したいる。とても関心を引く書きぶりで、気楽に面白く読めた。誰かに話したくなるようなネタもちらほらある。とりあえずダイエット(P.177)を実践してみるか。

莫大な数の被験者を対象群・非対象群にわけ、徹底してデータを収集し、客観的に分析する。それが科学だ。幸福、成功、自己実現、決断、子どもの教育、さまざまな分野で、一流科学誌に発表された実験の数々をもとに本当に科学的な「自己啓発」のヒントを具体的にあたえる。

以下に読書メモ。
“「その科学が成功を決める」のメモ” の続きを読む

常識「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉
を読んだ。

テロリズム、エネルギー問題、原子力、地球温暖化など、問題の多くに科学が関わっている。著者はUC Berkeleyの物理の教授で、原著のタイトル”Physics for Future Presidents: The Science Behind the Headlines”が示すように、政治的な指導者が身につけておくべき、最低限の「使える科学的知識」を講義したもの。

人倫には逆らえても、物理には逆らえない。法理には逆らえても、物理には逆らえない。事実を知ることで、口先だけのうまい話にだまされないようにしたい。科学的知識がなければ、選挙で正しい選択をすることもできないのだから。

目次
“常識「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」” の続きを読む

若者殺しの時代

若者殺しの時代

クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期でもある。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった―80年代に謎あり!ずんずん調べてつきとめた。

タイトルほど過激な内容ではないけど、今のありようを面白い視点から見ることができた。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時代。「いまの社会の要請に応えない」ことで逃げる上で、伝統文化を身につけることがひとつの手立てであるというのは大いに頷ける。

スリー・カップス・オブ・ティー

スリー・カップス・オブ・ティー

帯より。

2001年9月11日、アメリカで4機の旅客機が、次々とビルに激突、または墜落した。そのとき、”敵地”にいた一人のアメリカ人青年は、世界中の”大きな誤解”に気づいていた。

1993年、K2登頂に失敗したアメリカ人登山家グレッグは、パキスタンの山村で助けられる。それから彼はパキスタン、そしてアフガニスタンで学校を作ることになる。現地の文化を尊重しながら、イスラム教にもキリスト教にも西洋にも寄らない、中立の教育を子供に提供しようと奮闘する。サクセスストーリーでも自画自賛の物語でもない純粋なノンフィクション。

彼は言う。

善良な市民がいて、テロリストがいます。でもそのちがいは教育があるかどうかだけなんです。

無知は貧困を生む。貧困は歪んだ思想を生む。そして憎しみが生れる。

テロに打ち勝つ唯一の方法は、彼らに愛され、尊敬されること。そのたまにはまず彼らを愛し、尊敬することです。

隣人を愛せ。どの宗教にもある言葉。宗教どころか道徳、いや人の性質だろう。世界のかたちを知り、隣人を知るために教育はとても大切なものだ。

彼は現地で1万2千ドルで1つの学校を建てる。それは何世代にもわたって、何千何万もの子供に教育をほどこす。一方、9.11後の戦争で数百発も打たれた巡航ミサイルは1発84万ドル。それは学校を一瞬で灰にする。正しい選択をできるように、僕も学び続けよう。

この本はノンフィクションで内容も重い。でも次々と物語のような出来事が起こり、グレッグとそれに携わる人々は魅力的で、メッセージを受け取ると同時に楽しむこともできる。おすすめの一冊。

ライフログのすすめ

ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する!

目次
第1部 (来るべき世界/僕の人生のかけら/電子記憶と生物学的記憶の出会い)
第2部 (仕事/健康/学習/現世から来世へ)
第3部 (革命を生き抜け/さあ、はじめてみよう/未来)

IT界の重鎮ゴードン・ベルが語るライフログのすすめ。序文をビル・ゲイツが書いている。人生の全てを記録に残す時代は到来した。その為の技術はすでに実用レベルに達しており、後は人の意識変革を待つのみである。啓蒙の段ではあるが非常に魅力的な一冊。

人の記憶力には限界がある。だが、自分の見聞きしたもの、触れたもの、そして普段は気にかけない自分の位置情報や生体情報まで、人生の「すべて」をデジタルに記憶させれば、いつでも簡単に検索して取り出すことができる。仕事に役立つのみならず、病気の兆候を発見することや、まるでSFのようなアバターに人生を語らせることもできるかもしれない。

すでに実践をはじめている著者以上に、自分自身から有用なアイディアが浮かんでくる。GTDでよく言われる「頭の中をからっぽにする」に通じる仕事術としても利用できそうだ。僕は非常に興奮しながらこの本を読んだ。

逆に、生活の「すべて」を記録するなんてとんでもない!と言う人は多いだろう。しかし著者は、メリットはあってもデメリットはない。と断言している。

例えば、不幸や悲惨な記憶をも全て記録しておくべきだとすすめる。再生しなければよいだけなのだから。ひょっとして歳月を経た頃、その出来事を思い出したくなるかもしれない。もちろんプライバシーとセキュリティはもっとも留意されるべき問題だ。さらなる技術革新とリテラシーや規制が必要になるが、必ず解決されるだろうと述べる。

産業革命の時(現在でも)、人間は自然に戻るべきだと口にする人はいた。ライフログに対しても拒否反応を示す人は多いだろう。しかし確実なのは、僕らが望まなくてもライフログ革命は起きているということだ。賛成、反対を問わず。

携帯メール、PCメール、通話履歴、スケジュール、Twitter、ブログ、テキストメモ、音声メモ、ブックマーク、web検索履歴、web閲覧履歴、クレジットカード利用履歴、Edy利用履歴、Pasumo利用履歴、写真、動画、GPSデータ、等々。すでにあらゆる情報の自動蓄積はされている。

ワイン一杯だけの真実

ワイン一杯だけの真実

村上龍さんの描くエロイアダルトな世界が素敵な短編集。

紹介文

複雑さと錯乱の快楽そのもののようなラ・ターシュ。セックス以外では癒せない夜に味わうシャトー・マルゴーの香り。非常に切なく非常に幸福な幼い時期を蘇らせたモンラッシェ―。女たちが八本の宝石のような名酒からひき起こす怖いまでに美しい官能を、驚異的な筆致で描いた極めつけのワイン小説集。

内容はこのまま。ボルドーを男性的、ブルゴーニュを女性的に語ることが多いが、ワインの奥深さは全て女性の神秘性を持って語られるべきだ。などフェミ的なことを言ってみたくなる。行く先々での旅情、帰る所への慕情、そんなちょっと切なめの雰囲気が好き。

ワインと物語に共通点は多い。この一冊を読みながら飲んだ酒は旨かった。