ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」を読む。

一日八時間睡眠でひと月百冊の本を読み、三百枚原稿を執筆する著者。社交も大好きな著者が明かす、効率的な読み方・書き方のノウハウ。

ひと月百冊・・・とあるが読書の手法、いわゆる速読法などの本とは違う。かと言って小難しい思考法などが論じられているわけでもなく、著者が普段やっていることを気軽に紹介してくれている。

気になったページには折り目(ドックイヤー)をつける。重要な文は抜き出して手書きで書き留める。翻訳された本で気に入った一節を見つけたら原文も調べる。良い筆記具を使うと書く気になる。このように具体的に書いてくれるので敷居も低い。理解しやすいから受け入れやすい。情報の整理法などはまさにLifeHacksに通ずるもので、大いに勉強になる一冊だった。

特に印象に残った教えは、本を読むコツは「目的を持って読む」こと。さっそく実践してみよう。

ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語

ローラ、叫んでごらん―フライパンで焼かれた少女の物語」を読む。

泣き声がうるさい、そういって両親は1歳のローラをフライパンで焼いた。一命をとりとめた幼子は知的障害児として施設に送られるが、他者への恐怖と絶望から言葉を発することができなかった。

最初は嫌な思いばかりする。ローラと関わった精神科医の視点で書かれ、彼がかわいそうな少女を救ったという成功談として書かれているので、もう少しローラの主観から描かれていたら良かったのに。でも、その境遇から立ち直っていく彼女の様に感動を覚えた。

子供を育てるのは親だ。最近、同年代の友達に子供が生まれているけど、その子供達は活き活きと育っていくのだと思う。僕の友達は素晴らしいし、もし足りないところがあっても、見守っている人はたくさんいるからね。この本の中では多くの人、特に修道院の人たちが懸命にローラを支えている。

(追記)あらゆる事情で親がいずに、それでも立派に育った人は多い。語弊のある書き方をしてしまって反省している。この本に書かれたことがあまりに悲惨だったので、ついこのような感想を持ってしまった。

時生(トキオ)

時生」を読む。

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。過去、現在、未来が交錯する物語。

東野圭吾は直木賞受賞をとったから読んだ作家。僕は流行好き。「容疑者Xの献身」をはじめ他にも何作か読んだけどピンと来てなかった。飽きもきたのでもういいやと思っていたところに、読書で信頼のある人から「時生」は面白かったよ、と聞く。読む。久しぶりに涙。

物語としてはありきたりで、しかもその結末がごく初期に予想できてしまう。そうなると読者は期待通りの展開を想像しながら読むわけだけど、その上で終盤にホロリとさせられ、エピソードを読むころには涙をぐっとこらえている自分がいて、少し驚いたりした。

文庫にしては少し厚めだけどスラスラ読める。でも時々本を閉じて自分だったらどうすっかなーとか考えたりした。力もないのに威勢を張る主人公に自分を重ねて、恥ずかしくなったりもした。これを読んで、人はなぜ生まれてくるのか、なんて難しいことを考えることもできるのだろうけど、気軽にサクッと読むと楽しめる一冊。ぜひぜひ。

病みつき濃厚スープ「赤坂一龍別館」

赤坂の「赤坂一龍別館」で夕飯。

雪濃湯(ソルロンタン)を食べる。その名の通り、雪のように真っ白で濃い旨味のあるスープで、ここはこのスープ専門の韓国料理店だ。一度食せば病み付きになる。

他にも若干のメニューは用意されているが、僕はこのスープを楽しみに行く。韓国料理につき物の小料理やキムチが小鉢でいっぱい付いてくるので、それをつまみにビール。後からスープとご飯でお腹いっぱい。

つまみが少し物足りないようなら、蒸し牛肉(スユック)がおすすめ。

ビストロ「コムアラメゾン」

赤坂の「フレンチ・コムアラメゾン」に行く。

赤坂駅から3分、赤坂通りから少し路地に入った静かな場所。フランス南西部の郷土料理を出す、わずか16席のかわいいお店がある。徹底したサービスを身上にすると、その席数でも多いくらいだと言う。形式ばったり、気取ったりせず、フランスの家庭料理をゆっくり食べることができる。

脂がとても滑らかなイベリコ豚の生ハム、白インゲンやチリメンキャベツなどを生ハムの骨のダシで煮込んだガルビュ、絶妙な火加減で繊細な味わいがある鴨心臓の串焼きなど。どれも驚くほど美味しかった。ワインの種類は少ないが料理に合わせた地方のものが楽しめる。今回はマディランの赤を2本も飲んでしまった。(BAUSCASSEとCH.DAYDIE・・・知識不足)

今回はお酒主体で1人13000円ほど。異国の料理がこだわりを持って供されることを考えれば、この値段はとてもリーズナブルだ。気に入った人は、僕も含め、隠れ家にしたいと言う気持ちが判る。

場所:港区赤坂6-4-15 (地図
TEL:03-3505-3345

ワイン居酒屋「バン」-IZAKAYA「VIN」

渋谷のワイン居酒屋バン-IZAKAYA VINに行って来た。

居酒屋と銘打っているけどワイン&ダイニングバー。納得がいく値段でワインを、お箸で気軽に料理を楽しめる。店員の接客も気持ち良い。お店は3階まであるが各フロアの面積は狭く、1階は古臭く雰囲気があるカウンター10席ほど。2~3階は明るく綺麗なテーブル席で15人くらいずつ座れる。

ワインはフランスを中心に300種ほど常備しているらしい。もちろんセラーで管理され、店員の知識も豊富。7~9000円のものを中心に、5000円くらいから楽しめる。グラスワインも毎日10種前後あるようで900円~1800円ほど。

料理は赤ワインを意識しているのか、野鴨のロースト(1800円)など肉や揚げ物を中心に30品ほど。揚げ物はシェフの得意ということで、豚の耳やスネ肉を繋ぎなしてまとめた豚肉のコロッケ(1000円)など美味しかった。全体的に量は少なめ。

今回は男2人。最初に1杯ずつビール。ボトルでVacqueyras Les Genestes 2003(6800円)、フォアグラののテリーヌ(1600円)、ラタトゥーユ(800円)、豚肉のコロッケ(1000円)で会計が11000円だった。

<お店情報>
場所:谷区道玄坂1-5-7(地図
TEL:03-3496-2467

永遠も半ばを過ぎて

永遠も半ばを過ぎて」は本当っに面白い。

名うての詐欺師が出版社に持ち込んだ謎の原稿。いったい誰が書いたんだ?これが文壇の大事件となって……。快調らもワールド!

中島らもの大好き。その中でも特にと言われたら「今夜すべてのバーで」と「永遠も半ばを過ぎて」をオススメする。

ドラッグと酒でラリって美しい文章を産み落とす写植打ち、タニシ1個を1億円で売ろうとする詐欺師、婚期をとっくに逃した編集者の女。3人が紡ぎだす物語はまさに中島らもの真骨頂。引っ張られるように、あっと言う間に読みきってしまうこと間違いなし。

余談1、映画「Lie lie Lie」の原作。

余談2、作中で「製本」について語られる部分がある。ここは圧巻!印刷業の経験を持つ作家ならではなのだろうが、美しい「本」とはどんなものかが判る。

四川激辛マーボー「湧の台所」

赤坂見附の「四川料理・湧の台所」に行く。

赤坂見附の駅から5分ほど、雑居ビルの地下にある小さな四川料理店。入り口も見つけ難く、20人も入ればいっぱいの狭さだが、清潔感と中華独特の熱気のある名店。とにかく料理が何でも旨い。

特に気に入ったのは、熱した石鍋で供されて目の前で仕上げてくれる陳麻婆豆腐(激辛!)、注文があってから包むとうい鉄鍋棒餃子、えびチリ、豆芽炒め、いかの高菜炒め、もちもちの刀削麺など。

大人数でたくさん頼むのが理想的だけど、一皿一皿が控えめな盛り、控えめな値段設定なので2人からでも十分楽しめる。お酒は青島ビール(480円)か、紹興酒(ボトル1800円~)でぜひ中華に合わせたいところ。四川だけあって全体的に辛めの味付け。苦手な方はご用心を。

今回は男2人、女3人で腹いっぱい飲み食いして、1人4000円ほどだった。

<お店情報>
場所:港区赤坂3-19-8 赤坂ウエストビルB1F (地図
TEL:03-3583-8688
営業時間:月~金 11:30~14:00 17:30~23:30(土~22:30)
定休日:日曜祝日
※来店時は最新の情報を確認してしてください。