星の動く音が苦になって眠れない

眠るのが苦手。昨夜は1時頃に布団へ入り、珍しく上手く眠りに入れた。しかし雨音で目が覚める。時計は2:40を指していて、まだ1時間半しか眠ってない。思わず苦笑い。

そういえば「星の動く音で眠れない青年…」というような詩か何かがあったな、と本棚を見回してみた。ガブリエル ガルシア・マルケスの「エレンディラ」の中に「星の動く音が苦になって眠れないジャマイカの男」という短編があった。

眠くなるまでと思って読み直す。改めて奇才ぶりを実感する。「百年の孤独」や「コレラ時代の愛」は再読したくて本棚に残してある。年末の休みに読めるかな。

一日、眠いまま仕事。今夜はゆっくり眠りたいな。

ワイン一杯だけの真実

ワイン一杯だけの真実

村上龍さんの描くエロイアダルトな世界が素敵な短編集。

紹介文

複雑さと錯乱の快楽そのもののようなラ・ターシュ。セックス以外では癒せない夜に味わうシャトー・マルゴーの香り。非常に切なく非常に幸福な幼い時期を蘇らせたモンラッシェ―。女たちが八本の宝石のような名酒からひき起こす怖いまでに美しい官能を、驚異的な筆致で描いた極めつけのワイン小説集。

内容はこのまま。ボルドーを男性的、ブルゴーニュを女性的に語ることが多いが、ワインの奥深さは全て女性の神秘性を持って語られるべきだ。などフェミ的なことを言ってみたくなる。行く先々での旅情、帰る所への慕情、そんなちょっと切なめの雰囲気が好き。

ワインと物語に共通点は多い。この一冊を読みながら飲んだ酒は旨かった。

Self-Reference ENGINE

Self-Reference ENGINE (文庫)

著者による驚異のデビュー作、2篇の増補を加えて待望の文庫化!

プロローグ+オリジナル18篇+追加2篇+モノローグ、22の独立した短篇から成り、それぞれが全体の大きな世界観を作り上げる。その構成、奇抜な発想は星新一を思わせる。

読み始め、なんだこれ!?と戸惑った。回りくどく難解で冗長に思える言葉の羅列。この物語は何を伝えたいのか、自分はちゃんと理解できているのか、不安を抱えながら読み進めた。そのうち想像力や好奇心をかきたてられ世界にのめり込んで行けた。読後感は素直に面白かった。物語のネタはどこかで見聞きしたようなものが多いが、それを言葉でいじくりまわすことで良い作品に仕上がっている。

紹介文

彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反乱を起こした時間のなか、あてのない冒険へと歩みを進める

言葉遊びを楽しむ一冊。

「ミレニアム」シリーズ

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
ミレニアム2 火と戯れる女 上
ミレニアム2 火と戯れる女 下
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下

久しぶりに読むことをやめられないミステリ。最高に面白かった。人によって好みの分かれるヒロインも僕のツボにはまったし。作者は亡くなっているのだが、本当は6部作だったという噂が悔しい。これは映画化されると思われる出来、余計なネタバレを耳にする前にぜひ。

2009年9月の読書

その他。今月は読書メモを久しぶりにポストした。

アイの物語
SF。人類が衰退しマシンが君臨する未来。ひとりの青年と美しきアンドロイドがつむぐ物語。読みやすくて面白い。ちょっと軽すぎる。

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち
名著。再読。コンピュータエンジニアの鉄板本。熱い気持ちになるよなー。

未来形の読書術
平均的な内容。すでにWeb上で多くの誰かが語っている。

ちょいデキ!
いまいち。ガツガツ上を目指すだけではない、淡々と目の前にある仕事をこなす道もある。ひまつぶし、頭のリラックス程度に。

モテたい理由
だめ。表題と内容が違う。赤坂真理さんのエッセイ。

ケータイチルドレン 子どもたちはなぜ携帯電話に没頭するのか?
面白い。若者+ケータイ=悪、なんてことは書いてない。かなりのデータを裏づけとして、ケータイを見極めようとする本。大人(年寄り)は、ケータイというたったひとつのツールがあるだけで、若者に偏見を持ってしまう。人の本質なんて短期間にそうそう変わるものではない。

いつも片手に平山夢明

ちと勉強していることがあって、本腰を入れて本を読めない日々。平山夢明のホラー小説を持ち歩いて、ひまを見ては読んでいる。短編集ばかりなので1冊の本として評価するのは難しいのだけど、どれも面白かったので羅列。

「超」怖い話A(アルファ)
「超」恐い話 Γ(ガンマ)
「超」怖い話M(ミュー)
いま、殺りにゆきます

この方は本当にホラーが好きなんだなあ、と関心する。

王道のSF「ストーカー」を読んだ

ストーカー
ストルガツキー兄弟
★★★★☆
Masamichi Shimomura

あるとき異星人の「来訪」があった。彼らは人類にまったく接触することなく、痕跡「ゾーン」のみを残して地球を去っていった。ゾーンは人生そのものなのか?ハードSFの世界観、主人公のハードボイルドな生き様、王道のSF。強くオススメできます。映画化されているので、今度観てみる。

中島らも「酒気帯び車椅子」を読んだ

酒気帯び車椅子
中島らも
★★☆☆☆
Masamichi Shimomura

中島らも、こてこてのエンターテイメント小説。やっていることはバイオレンスなのに、どこか気が抜けた雰囲気がいかにも彼らしい。ファン以外の人には評価が低そうだ。