ポスター風の画像をつくる

ハロー!プロジェクトを応援する形のひとつ。ポスター風の画像をつくって盛り上げる。例えば、カントリー・ガールズのライブツアー2016春夏を題材に作ったのがこれ。

ポスター「ついて来い」

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若者殺しの時代

若者殺しの時代

クリスマスが恋人たちのものになったのは1983年からだ。そしてそれは同時に、若者から金をまきあげようと、日本の社会が動きだす時期でもある。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時期なのである。若い人たちにとって、大きな曲がり角が1983年にあった―80年代に謎あり!ずんずん調べてつきとめた。

タイトルほど過激な内容ではないけど、今のありようを面白い視点から見ることができた。「若者」というカテゴリーを社会が認め、そこに資本を投じ、その資本を回収するために「若者はこうすべきだ」という情報を流し、若い人の行動を誘導しはじめる時代。「いまの社会の要請に応えない」ことで逃げる上で、伝統文化を身につけることがひとつの手立てであるというのは大いに頷ける。

スリー・カップス・オブ・ティー

スリー・カップス・オブ・ティー

帯より。

2001年9月11日、アメリカで4機の旅客機が、次々とビルに激突、または墜落した。そのとき、”敵地”にいた一人のアメリカ人青年は、世界中の”大きな誤解”に気づいていた。

1993年、K2登頂に失敗したアメリカ人登山家グレッグは、パキスタンの山村で助けられる。それから彼はパキスタン、そしてアフガニスタンで学校を作ることになる。現地の文化を尊重しながら、イスラム教にもキリスト教にも西洋にも寄らない、中立の教育を子供に提供しようと奮闘する。サクセスストーリーでも自画自賛の物語でもない純粋なノンフィクション。

彼は言う。

善良な市民がいて、テロリストがいます。でもそのちがいは教育があるかどうかだけなんです。

無知は貧困を生む。貧困は歪んだ思想を生む。そして憎しみが生れる。

テロに打ち勝つ唯一の方法は、彼らに愛され、尊敬されること。そのたまにはまず彼らを愛し、尊敬することです。

隣人を愛せ。どの宗教にもある言葉。宗教どころか道徳、いや人の性質だろう。世界のかたちを知り、隣人を知るために教育はとても大切なものだ。

彼は現地で1万2千ドルで1つの学校を建てる。それは何世代にもわたって、何千何万もの子供に教育をほどこす。一方、9.11後の戦争で数百発も打たれた巡航ミサイルは1発84万ドル。それは学校を一瞬で灰にする。正しい選択をできるように、僕も学び続けよう。

この本はノンフィクションで内容も重い。でも次々と物語のような出来事が起こり、グレッグとそれに携わる人々は魅力的で、メッセージを受け取ると同時に楽しむこともできる。おすすめの一冊。

ライフログのすすめ

ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する!

目次
第1部 (来るべき世界/僕の人生のかけら/電子記憶と生物学的記憶の出会い)
第2部 (仕事/健康/学習/現世から来世へ)
第3部 (革命を生き抜け/さあ、はじめてみよう/未来)

IT界の重鎮ゴードン・ベルが語るライフログのすすめ。序文をビル・ゲイツが書いている。人生の全てを記録に残す時代は到来した。その為の技術はすでに実用レベルに達しており、後は人の意識変革を待つのみである。啓蒙の段ではあるが非常に魅力的な一冊。

人の記憶力には限界がある。だが、自分の見聞きしたもの、触れたもの、そして普段は気にかけない自分の位置情報や生体情報まで、人生の「すべて」をデジタルに記憶させれば、いつでも簡単に検索して取り出すことができる。仕事に役立つのみならず、病気の兆候を発見することや、まるでSFのようなアバターに人生を語らせることもできるかもしれない。

すでに実践をはじめている著者以上に、自分自身から有用なアイディアが浮かんでくる。GTDでよく言われる「頭の中をからっぽにする」に通じる仕事術としても利用できそうだ。僕は非常に興奮しながらこの本を読んだ。

逆に、生活の「すべて」を記録するなんてとんでもない!と言う人は多いだろう。しかし著者は、メリットはあってもデメリットはない。と断言している。

例えば、不幸や悲惨な記憶をも全て記録しておくべきだとすすめる。再生しなければよいだけなのだから。ひょっとして歳月を経た頃、その出来事を思い出したくなるかもしれない。もちろんプライバシーとセキュリティはもっとも留意されるべき問題だ。さらなる技術革新とリテラシーや規制が必要になるが、必ず解決されるだろうと述べる。

産業革命の時(現在でも)、人間は自然に戻るべきだと口にする人はいた。ライフログに対しても拒否反応を示す人は多いだろう。しかし確実なのは、僕らが望まなくてもライフログ革命は起きているということだ。賛成、反対を問わず。

携帯メール、PCメール、通話履歴、スケジュール、Twitter、ブログ、テキストメモ、音声メモ、ブックマーク、web検索履歴、web閲覧履歴、クレジットカード利用履歴、Edy利用履歴、Pasumo利用履歴、写真、動画、GPSデータ、等々。すでにあらゆる情報の自動蓄積はされている。

人類は「宗教」に勝てるか

人類は「宗教」に勝てるか―一神教文明の終焉 (NHKブックス)

キリスト教と仏教に精通している学者が語る非/反宗教論。著者のプロフィールには神学者ともあり、宗教を内側から見た上で述べる意見は鋭い。ただテーマが壮大なわりに大雑把な部分が多かった。

目次

第1章 エルサレムは「神の死に場所」か
第2章 世界最強の宗教は「アメリカ教」である
第3章 多神教的コスモロジーの復活
第4章 無神教的コスモロジーの時代へ
第5章 “愛”を妨げているの誰なのか
第6章 ヒロシマはキリストである

読んで頭に浮かんだショウペンハウエルの言葉。

宗教はホタルのようなもので、光るためには暗闇を必要とする。

世界の形が変われば人が信じるものも変わるということだ。僕はクリスチャンホームに生まれ、世界との矛盾を感じながら育ったので、思うところが大きかった。

最底辺の10億人/苦悩する大陸/世界の半分が飢える

貧困に関する本をまとめ読み。マジでキツカッタ。読むべき本。

最底辺の10億人 最も貧しい国々のために本当になすべきことは何か?

良書。貧困の原因として4つの罠を挙げている。紛争、天然資源、内陸国であること、劣悪なガバナンス(統治)。援助資金や物資は、それを必要とする人へ届く前に武器となる。資源は軍資金に。何よりそれをする為政者の愚かさ。そして最大の障害は「先進国の無関心」だと著者はいう。

アフリカ 苦悩する大陸

良書。アフリカの今を教えてくれる。「なぜアフリカは貧しいのか?」その理由に歴史があるのは事実。植民地時代からはじまる貧困。人種差別、部族主義、呪術主義などの文化。蔓延する内戦、伝染病。その中で一番の理由、それは政府が無能であること。権力者がだめだめ。

世界の半分が飢えるのはなぜ?ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

子供への語りかけのように飢餓問題を説く。その分、上記の2冊と比べて誤解を生みそうな部分もあった。やはりこの本でも「人為的」なものが原因だと言う。

Googleの正体

Googleの正体

近い未来のグーグルの姿を語っている。漠然と想像していた自分のイメージと重なるので面白かった。インターネットはすでに社会基盤であり、彼らもまたそうなると信じている。彼らは情報格差をなくすことで富の格差をなくす、そんなことまで考えているかもしれない。

100年予測

100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図

これはスゴ本。内容は書名通り。地政学的視点から未来を読み解く。人口減や資源問題などの要素も織り交ぜ展開される予測は、説得力がありとても興味深い。(当然)根拠となるのは過去と現在なので、今の世界の形をおさらいすることもできる。固い頭をやわらかくできる。注意:あくまで予測。

「モテたい理由」を読む

赤坂真理「モテたい理由」を読む

少し変わった視点から書かれた男女論。

社会が戦争は(考えることさえ)悪だとなった時点で、男の価値が下落することは判りきっていた。

「モテ」「セレブ」「愛され」などの価値観が続々登場するのは、経済がフロンティアを女性に求めているから。なお「モテ」は関係性において優位に立つ(出し抜く)こと。

女はマルチタスク。悪く言えば注意力が散っている。

女性(の人生)は全てが連動しているから、最初からいっぺんに考えなければダメ。

など、興味深い内容がならぶ。やや焦点があやふやだが、現代のキーワードを豊富に取り上げた文化論といえる。異性にも同性にも媚びない文体に好感。

面白い切り口「オタクで女の子な国のモノづくり」を読む

オタクで女の子な国のモノづくり」を読む。

「オタク」とは、以前は「職人気質」とか言われていた部分。アトムに端を発する二足歩行ロボットへの拘りとか。また「女の子」とは、島国日本の平和的思想のこと。女性とはやはり平和の象徴。逆に、仮想でも良いから絶えず「敵」を必要とする某国は男性的に思う。

これまでもくり返し説かれてきた、日本という土壌で成熟した「ものづくり」文化を、現代の事例に置き換えて書いている。日本的感受性や情緒を基板とした「ものづくり」が、日本の経済を支えていくのだ。ってことが言いたいのだろう。グローバル・スタンダードよりヒキコモリで行こう!?

独特の表題と、帯に書かれたローゼン麻生氏(2007/8現在、日本の外務大臣w)のコメントが目を引く一冊。地味に付けられた副題「Neo Genesis of Geeky-Girly Japanese Engineering」もエヴァを意識していて笑えた。