常識「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」

今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈1〉
今この世界を生きているあなたのためのサイエンス〈2〉
を読んだ。

テロリズム、エネルギー問題、原子力、地球温暖化など、問題の多くに科学が関わっている。著者はUC Berkeleyの物理の教授で、原著のタイトル”Physics for Future Presidents: The Science Behind the Headlines”が示すように、政治的な指導者が身につけておくべき、最低限の「使える科学的知識」を講義したもの。

人倫には逆らえても、物理には逆らえない。法理には逆らえても、物理には逆らえない。事実を知ることで、口先だけのうまい話にだまされないようにしたい。科学的知識がなければ、選挙で正しい選択をすることもできないのだから。

目次
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インテリジェント・デザイン‐ID理論

インテリジェント・デザイン‐ID理論

副題が『ダーウィンの進化論は完全に間違っていた!!聖書原理主義の創造論でもない「第三の生命観」、ついに日本上陸!!』と、宗教を否定しつつもオカルト臭を感じた。宗教とは一線を画していると訴えることに重きを置きすぎているからか。でもある程度は認められている理論。いろいろな立場、考え方があるのがよく判る。

脳の中の「私」はなぜ見つからないのか?

脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史

「私」とか「自由意志」は幻想にすぎない?ロボット研究者という工学者である著者が、著者の研究の過程でたどりついた結論、受動意識仮説に関して語る。仮説ではあるけど無視できないほど研究されている。ちょっと恐ろしくもある。

歴史は「べき乗則」で動く

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学

様々な事象の中にある「べき乗則」をやさしく解説。流行な複雑系の一冊。これが正しいのか僕には判らないが。歴史や地震などのエピソードを挙げながら進むので、専門的な知識がなくても理解できたような気になれる。書名から受ける印象とは違ったけど面白い。

つぎはぎだらけの脳と心

つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?

脳は不完全で非合理、寄せ集めと間に合せによって今のカタチになった、という脳科学の入門と、「脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?」が語られる。一冊にして濃い内容がいい。これを読むと知的設計論(比喩を楽しんで!)は信じられなくなる。

脳のなかのワンダーランド

脳のなかのワンダーランド

脳障害や特異な症例から脳の仕組みを解明する。専門的知識は不要で、丁寧に面白く語ってくれる。原題の「The Burning House」燃え上がる家の事例をはじめ、好奇心が踊らされるユニークな内容。脳の不思議に興味があれば飽くことなく読める。

進化しすぎた脳

進化しすぎた脳

脳学者である著者と中高生との対話形式は、難解な科学を解説するのに優れた手法だ。脳は体を/体は脳をコントロールしている、見るとはものを歪める行為、脳も複雑系であるなど内容も興味深い。著書の「人間の脳がそんな簡単にわかってたまるかと」の言葉が印象的だった。

そして世界に不確定性がもたらされた

そして世界に不確定性がもたらされた―ハイゼンベルクの物理学革命

1927年、若きドイツ人物理学者のハイゼンベルクは、量子力学の根幹をなす「不確定性原理」の考え方を初めて世に送り出した。すなわち、因果律に従い完璧に予測されるものだと考えられていた世界が、偶然と確率と可能性に支配された不正確なものに代わってしまったのである。これはあまりにも革新的な概念だった。当時すでに著名な科学者であったアインシュタインはこの原理を認めようとせず、また、ハイゼンベルクとその師ボーアとの間にも確執が生まれた。科学界だけではなく、文学や哲学にも大きな波紋をよんだ。だが、量子論と不確定性の考え方は、ある日突然現れたものではない。浮遊した微粒子がランダムに動くブラウン運動など、19世紀には不規則で統計的な現象の存在が明らかになっていた。また、第一次大戦後、敗戦国の屈辱を味わっていたドイツには、科学者の間にも決定論的な運命を認めたくないという向きが強まっていた。あとはただ一人の若き秀才の登場を待つのみだったのである。世界を揺さぶった不確定性の概念と、それをめぐる著名な科学者たちの人間ドラマとをみごとに描き出した、渾身の科学ノンフィクション。

できそこないの男たち

できそこないの男たち

福岡伸一の科学本は優しくて面白い。プロローグなど笑えるし。内容は「ヒトのデフォルトの性はメスで、Y染色体上のSRY遺伝子の発現することによりオスになる」というサイエンスノンフィクション。「男女は、同権ではない。女性の方が、上なのだ。」と、草食系男子などの話ではないが、流行にのって上手い書名をつけたもんだと。